ekkenさんが感想を書いてくれました。
http://d.hatena.ne.jp/ekken/20060530/p1

以前のはてなブックマークであれば、id:ice9さんの主張も同意できるのですが、ここ最近ははてなブックマークでネガティブなコメントをつけようとも、それに同意しないブックマーカーの意見も寄せられる事から、相応に自浄作用というか、一方的にダメだしされるケースは少ないんじゃないか、というのが僕の感想。

なるほど。「否定的じゃない意見もあるんだから、一概にはてなブックマークが悪いとは言えない」ということだなあ。
うーん。そういうふうに言っちゃうと、そりゃそうだ、ということになってしまうなあ。
ぼくは、はてなブックマークが悪の組織だと思っている訳じゃないけれど、「一方的にダメ出しされるケースは少ない」という、レアケースという主張をもって、僕が書いたような状況がおきることを見過ごしていいということにしちゃうのは、へんだと思う。
結局、実際にコミュニティ外部としばしば軋轢が生じてしまうことを問題視するか、否かというところかな。ぼくは「概ねそうじゃないですよ」と言って、外部との不和が発生することを問題視する必要がないとは思わない。だってそんなのみんなで仲良くなれないじゃん。
ああ、そうか。ブログってみんなコミュニケーションしてるから、ぼくはみんなで仲良くなって幸せになりたいのかと思ったけど、そうじゃないコミュニケーションを目的にしても許されるんだね。ぼくは子供で夢見がちで安っぽいヒューマニストで、中学校の生徒会の書記みたいに甘えてるなあ。でも、だからといって、どっちが正しいってわけじゃないじゃーん。
たぶんインターネットはかつて、論理的であることが正義であると言い得るところがあったと思う。ニュースグループとか、そうだった。でも、もう今のインターネットはずっと変わってしまって、それすら相対的な場所に置かれる時代になっちゃったと思う。
そこにおいてなお、どっちが正しいということをやり続けてみせるのは、一方的にゲームをやろうとする態度でしかないなとぼくは思う。お互いにあさってのほうを向いて叫び合ってるみたいで、むなしいなあ。それもコミュニケーションのひとつだと言うこともできるけど、それが正しいわけじゃない。
話はちょっと逸れるけど、

なんつーの、おれは集合知も別にそれはそれで便利だし素晴らしいとは思うのだが、それよりもネット上ではこうやって親切に教えてくれる人がたくさんいるのがすごくいいことだと思うのです。

もうね。「ログ読め」とか「googleで検索しろ」とか言ってる時代じゃないんだよ。ほんとに。それをちゃんとシステム化したのが「人力検索はてな」だの「教えてgoo」だのの「ナレッジコミュニティサイト」なわけでさ。

http://d.hatena.ne.jp/strange/20060530#p1

っていうのを見て、ああ本当にそうだよなあって、昨日思っていた。

個人ブログでトラバを使わずに相手に言及するよりも、はてなブックマークでブクマされるほうが、言及先の人が知りえるケースが多いわけです。

これはちょっとわからないんだ。前回も思ったんだけど。うーんなんていうか、メンタリティの話と形式の話が微妙にごっちゃになってないかな?まず、トラックバックやコメントを使わないで言及することにekkenさんはこだわっていて、ぼくは昔のインターネットにはトラックバックやコメントなんかなかったから、その人たちがいま普通にホームページでekkenさんのサイトにリンクを張って言及したらどう思うんだろう?って思うよ。
前と違う書き方をするならば、トラックバックという仕組みがあるのにあえて使っていないのは、特別な意味があるんだ!って思っちゃうようなんだけど、でもサービス的に使ったり使わなかったりできるようにしてあるものについて、使わない選択をしたら、なにがしかの意味があるというふうに考えるのって、論理的かしら。

多数の暴力的行為が発生しやすいという件についても、多数の意見が集まればそれに反対する意見も持ち主も多いわけで(現に僕の記事をブクマしている人の中にも賛否が分かれている)、一方的暴力という物でもないだろう、というのが僕の感想。

うーん、なんだかすっかりすれ違いだよね。さみしいことだ。ぼくはやっぱりブログって、とてもさみしい。